サーバーダウンしていました。

ここのブログと、折原浩先生のHPも、昨晩(2024年2月5日22:30くらい)から2024年2月6日15時頃までアクセス出来ませんでした。雪による倒木で架線が切れ私の住んでいる所一帯が12~14時間くらい停電していました。ちなみに私自身が中央本線の高尾と甲府間が昨日16時過ぎから今日の12時まで運休で帰宅出来ずにホテルに泊まりました。こちらも雪による倒木・倒竹と架線切れです。ちなみにUPS(非常用電源)は付けていますが、あれはせいぜい10分くらいしか持たず、役目は停電を検知して30秒経つと、サーバーを自動シャットダウンするのと、後は瞬停対策にしかなりません。

本日折原浩先生よりメールをいただきました

折原浩先生のHPの更新が4月30日以降途絶えており、その最後の書き込みでご健康の問題に言及されていました。また6月20日頃メールしましたが返信がなく、案じていました。本日折原浩先生より返信をいただきました。検査のために入院されていたそうです。

未來社のサイトの問題点ー虚偽の発売告知の繰り返し

折原浩先生の「マックス・ヴェーバー研究総括」が出版間近になっています。
それはいいのですが、未來社のHPでの発売日告知がひどくて、これまで3回、まだ発売もされていないのに「発売中」と表示され、そればかりか「在庫有り」と表示され、更にはネット販売サイト(Amazon他)のリンクまで表示されていました。しかしながら、当然発売されていない書籍をオンライン書店で注文出来る筈もなく、リンクをクリックしても「そんなページはありません」と表示されました。そして過去3回ほどこの件について電話とメールで連絡しています。結果としてその後発売中表示はなくなり近刊予定に戻っていますが、それについて何のお詫びも改善します、という返信もありません。
おそらくはここのサイトは、Web開発業者に丸投げで、近刊予定の説明に入っている発売予定日が来ると、自動的に新刊の方に移る、という乱暴なロジックが入っているのだと思います。(最近はスクラッチでWebサイトを作ることはまずなく、何らかのCMS=Contents Management Systemを使います。ここのサイトのWordPressもそうです。そういったCMSにはまずあるコンテンツのアップ日を未来に設定しておいてその日になったら自動的にアップする、といった機能があります。)失礼ながら新刊の点数だって限られており別にこんな自動処理は不要だと思います。メールで返事が無いので社長のブログにもコメントしましたが、そちらも何の連絡もありません。また発売日が変更されたのはこれまで6~7回になると思います。遅れている事情は私もある程度は分かっていますが、いわゆる「狼が来た」の域を越えた杜撰なWebサイトです。出版業もこんな前近代的な体質(いわゆる蕎麦屋の出前)を引き摺るのはそろそろ止めて欲しいです。(以前ソフトウェア会社にいた時に、コンテンツとして辞書データなどを買う交渉に色々な出版社に行ったことがあります。しかし、名前は通っている出版社の多くについて、その規模の小ささに驚いた、という経験があります。)今は私がやっているように、Amazonで電子書籍も紙の書籍もどこの出版社も通さず販売することが出来る時代です。出版社がビジネスの基本を守れないのであれば、残念ながら英語で言う”go the way of the  dodo”ということになるでしょう。

過去のメール(一通は折原浩先生宛)

2022年9月20日のメール
未來社 ご担当者様

またも下記の書がまだ作業中の段階なのに、「発売中」「在庫有り」になっています。これで3回目です。何故こんな単純なことに対応出来ないのでしょうか?

XXXX

2022年8月23日のメール
XXXXと申します。
折原浩先生の「マックス・ヴェーバー研究総括」が発売中になっており、「在庫有り」とも出ていますが、西谷社長の日記によれば事項索引のやり取りをしている段階であり、発売はあり得ないと思いますが。

オンライン書店へのリンクもありますが、当然そちらでも買えません。

2021年12月27日のメール(折原浩先生宛)
折原浩先生

「マックス・ヴェーバー研究総括」ですが、未來社のサイトで「新刊」の中に出てきて、オンライン販売サイトへのリンクもあるのですが、クリックするとどこのサイトもエラーになります。それで未來社に電話で聞いてみたら、出版が3月に遅れるとのことでした。
校正作業ぐらいでしたら、お手伝い出来ると思いますので、ご遠慮なさらずに声を掛けてください。丁度ここ1ヵ月半くらいは「中世合名・合資会社成立史」の再校正作業をやっていましたから、誤記や誤植の発見には勘が働くようになっています。

XXXX

サイトダウンのお詫びと再構築のお知らせ

このサイトは2020年1月1日深夜から2日早朝にかけて、ハッキングされ、このサイトにアクセスするとフィッシング詐欺サイトに飛ばされるということになっていました。
旅行中であったため、2日の午後に自宅に戻ってきてから調査し、結論として簡単には修復できないことがわかったため、全面的にサイトを削除して、再構築しました。このためサイトのデザインが微妙に変わっている可能性がありますが、ご了承願います。
なお、該当期間に転送されていたフィッシング詐欺サイトはここに記載されているものと同じです。見え見えの詐欺サイトなので、個人情報を入力されたり、クレジットカード情報を入力された方はいないとは思いますが、万一引っ掛かった場合はクレジットカードを至急停止し再発行してもらうなどの対策をしてください。
再発防止として、いくつか対策を行いましたが、完全な対策というのも存在しないため、いつかまた同じことが起きる可能性があります。その注意を喚起するためにも、この投稿を作成しています。

“a potiori”という表現

ヴェーバーの論考を読んでて時々出くわすのが、”a potiori”というラテン語です。
“a priori”(先天的に)や”a posteriori”(後天的に)は非常に良く使われていますが、”a potiori”は私はヴェーバー以外ではお目に掛かったことが無いです。学生時代に池田先生という当時ラテン語を習っていた先生に聞いてみましたが、その先生も見たことが無いと言っていました。potiorは比較級で「より強力な」という意味なので、意味的には「より重要なものから、より目立つものから、より多くの数のものから」と言った意味になります。大体において、論文で何かを論ずる場合は重要なものから論じるのはごく当たり前のことで、こんな表現を使う必要はないと思うのですが、「中世合名会社史」にもしっかり登場しており、ヴェーバーの著作にはその生涯を通じて出て来るので、知っておいて損は無いと思います。
ちなみに昔は辞書等にはあまり出ていませんでしたが(例外的にDudenの外来語辞書には”Vom meistens her”という説明があったように記憶します)、今ググったらWikitionaryというオンライン辞書にちゃんと説明がありました。

本サイトについて

本サイトは、日本のマックス・ヴェーバー研究における様々な有用なコンテンツの提供を目標としています。特にその中でも次の3つを優先的に検討しています。

(1)「経済と社会」の折原浩仮説に基づく配置によるドイツ語テキストの提供。
東京大学名誉教授の折原浩さんは、マックス・ヴェーバーの大著の「経済と社会」について、10年に及ぶ長期の研究で「前後参照句の参照先の確認」「意味的な理解」を行って、「理解社会学のカテゴリー」を旧稿の「頭」とする再構成仮説を提示しました。しかしこの仮説は、パウル・ジーベック社の現行の全集では採用されず、「理解社会学のカテゴリー」は科学論文集の巻に、その他の部分はテーマ別に5つの巻に分けられて配置されました。このサイトでは、既に著作権の切れているヴェーバーのドイツ語テキストを折原氏の仮説の順番に配置して提供し、日本の読者の学習の便宜を図りたいと思います。さらに折原仮説の裏付けには重要な「前後参照句」については、ハイパーリンクを追加し、該当箇所にすぐジャンプ出来るようにします。また著作権者の了承がもし取れるのであれば、可能な限り日本語訳も収録しければと思っています。
(2)ヴェーバーのまだ日本語訳されていない論考の日本語訳の提供
ヴェーバーの著作は、「倫理」論文や「客観性」論文が何度も日本語訳される一方で、ヴェーバーの全体像の理解には避けて通れない最初期の2論文が未だに日本語訳が出ていません。具体的には、Zur Geschichte der Handelsgesellschaften im Mittelalter (1889)「中世合名会社史」
Die römische Agrargeschichte  in ihrer Bedeutung für das Staats- und Privatrecht (1891)「ローマ農業史 国法と私法への意味付けにおいて」
の2つです。このサイトでは、「中世合名会社史」の方をまず、英語訳の助けを借りながらオープンな日本語訳として提供することを検討しています。ここでもドイツ語と日本語訳の両方を掲載していき、訳に不安がある箇所はその旨を明記し、見た方からのアドバイスを請いたいと思います。
(3)その他のヴェーバー関係の有用な情報
ヴェーバー自身の著作リスト、また日本語訳やヴェーバー関連論考のリストも可能な限り提供していきたいと考えています。