サイトダウンのお詫びと再構築のお知らせ

このサイトは2020年1月1日深夜から2日早朝にかけて、ハッキングされ、このサイトにアクセスするとフィッシング詐欺サイトに飛ばされるということになっていました。
旅行中であったため、2日の午後に自宅に戻ってきてから調査し、結論として簡単には修復できないことがわかったため、全面的にサイトを削除して、再構築しました。このためサイトのデザインが微妙に変わっている可能性がありますが、ご了承願います。
なお、該当期間に転送されていたフィッシング詐欺サイトはここに記載されているものと同じです。見え見えの詐欺サイトなので、個人情報を入力されたり、クレジットカード情報を入力された方はいないとは思いますが、万一引っ掛かった場合はクレジットカードを至急停止し再発行してもらうなどの対策をしてください。
再発防止として、いくつか対策を行いましたが、完全な対策というのも存在しないため、いつかまた同じことが起きる可能性があります。その注意を喚起するためにも、この投稿を作成しています。

“a potiori”という表現

ヴェーバーの論考を読んでて時々出くわすのが、”a potiori”というラテン語です。
“a priori”(先天的に)や”a posteriori”(後天的に)は非常に良く使われていますが、”a potiori”は私はヴェーバー以外ではお目に掛かったことが無いです。学生時代に池田先生という当時ラテン語を習っていた先生に聞いてみましたが、その先生も見たことが無いと言っていました。potiorは比較級で「より強力な」という意味なので、意味的には「より重要なものから、より目立つものから、より多くの数のものから」と言った意味になります。大体において、論文で何かを論ずる場合は重要なものから論じるのはごく当たり前のことで、こんな表現を使う必要はないと思うのですが、「中世合名会社史」にもしっかり登場しており、ヴェーバーの著作にはその生涯を通じて出て来るので、知っておいて損は無いと思います。
ちなみに昔は辞書等にはあまり出ていませんでしたが(例外的にDudenの外来語辞書には”Vom meistens her”という説明があったように記憶します)、今ググったらWikitionaryというオンライン辞書にちゃんと説明がありました。

本サイトについて

本サイトは、日本のマックス・ヴェーバー研究における様々な有用なコンテンツの提供を目標としています。特にその中でも次の3つを優先的に検討しています。

(1)「経済と社会」の折原浩仮説に基づく配置によるドイツ語テキストの提供。
東京大学名誉教授の折原浩さんは、マックス・ヴェーバーの大著の「経済と社会」について、10年に及ぶ長期の研究で「前後参照句の参照先の確認」「意味的な理解」を行って、「理解社会学のカテゴリー」を旧稿の「頭」とする再構成仮説を提示しました。しかしこの仮説は、パウル・ジーベック社の現行の全集では採用されず、「理解社会学のカテゴリー」は科学論文集の巻に、その他の部分はテーマ別に5つの巻に分けられて配置されました。このサイトでは、既に著作権の切れているヴェーバーのドイツ語テキストを折原氏の仮説の順番に配置して提供し、日本の読者の学習の便宜を図りたいと思います。さらに折原仮説の裏付けには重要な「前後参照句」については、ハイパーリンクを追加し、該当箇所にすぐジャンプ出来るようにします。また著作権者の了承がもし取れるのであれば、可能な限り日本語訳も収録しければと思っています。
(2)ヴェーバーのまだ日本語訳されていない論考の日本語訳の提供
ヴェーバーの著作は、「倫理」論文や「客観性」論文が何度も日本語訳される一方で、ヴェーバーの全体像の理解には避けて通れない最初期の2論文が未だに日本語訳が出ていません。具体的には、Zur Geschichte der Handelsgesellschaften im Mittelalter (1889)「中世合名会社史」
Die römische Agrargeschichte  in ihrer Bedeutung für das Staats- und Privatrecht (1891)「ローマ農業史 国法と私法への意味付けにおいて」
の2つです。このサイトでは、「中世合名会社史」の方をまず、英語訳の助けを借りながらオープンな日本語訳として提供することを検討しています。ここでもドイツ語と日本語訳の両方を掲載していき、訳に不安がある箇所はその旨を明記し、見た方からのアドバイスを請いたいと思います。
(3)その他のヴェーバー関係の有用な情報
ヴェーバー自身の著作リスト、また日本語訳やヴェーバー関連論考のリストも可能な限り提供していきたいと考えています。