未來社のサイトの問題点ー虚偽の発売告知の繰り返し

折原浩先生の「マックス・ヴェーバー研究総括」が出版間近になっています。
それはいいのですが、未來社のHPでの発売日告知がひどくて、これまで3回、まだ発売もされていないのに「発売中」と表示され、そればかりか「在庫有り」と表示され、更にはネット販売サイト(Amazon他)のリンクまで表示されていました。しかしながら、当然発売されていない書籍をオンライン書店で注文出来る筈もなく、リンクをクリックしても「そんなページはありません」と表示されました。そして過去3回ほどこの件について電話とメールで連絡しています。結果としてその後発売中表示はなくなり近刊予定に戻っていますが、それについて何のお詫びも改善します、という返信もありません。
おそらくはここのサイトは、Web開発業者に丸投げで、近刊予定の説明に入っている発売予定日が来ると、自動的に新刊の方に移る、という乱暴なロジックが入っているのだと思います。(最近はスクラッチでWebサイトを作ることはまずなく、何らかのCMS=Contents Management Systemを使います。ここのサイトのWordPressもそうです。そういったCMSにはまずあるコンテンツのアップ日を未来に設定しておいてその日になったら自動的にアップする、といった機能があります。)失礼ながら新刊の点数だって限られており別にこんな自動処理は不要だと思います。メールで返事が無いので社長のブログにもコメントしましたが、そちらも何の連絡もありません。また発売日が変更されたのはこれまで6~7回になると思います。遅れている事情は私もある程度は分かっていますが、いわゆる「狼が来た」の域を越えた杜撰なWebサイトです。出版業もこんな前近代的な体質(いわゆる蕎麦屋の出前)を引き摺るのはそろそろ止めて欲しいです。(以前ソフトウェア会社にいた時に、コンテンツとして辞書データなどを買う交渉に色々な出版社に行ったことがあります。しかし、名前は通っている出版社の多くについて、その規模の小ささに驚いた、という経験があります。)今は私がやっているように、Amazonで電子書籍も紙の書籍もどこの出版社も通さず販売することが出来る時代です。出版社がビジネスの基本を守れないのであれば、残念ながら英語で言う”go the way of the  dodo”ということになるでしょう。

過去のメール(一通は折原浩先生宛)

2022年9月20日のメール
未來社 ご担当者様

またも下記の書がまだ作業中の段階なのに、「発売中」「在庫有り」になっています。これで3回目です。何故こんな単純なことに対応出来ないのでしょうか?

XXXX

2022年8月23日のメール
XXXXと申します。
折原浩先生の「マックス・ヴェーバー研究総括」が発売中になっており、「在庫有り」とも出ていますが、西谷社長の日記によれば事項索引のやり取りをしている段階であり、発売はあり得ないと思いますが。

オンライン書店へのリンクもありますが、当然そちらでも買えません。

2021年12月27日のメール(折原浩先生宛)
折原浩先生

「マックス・ヴェーバー研究総括」ですが、未來社のサイトで「新刊」の中に出てきて、オンライン販売サイトへのリンクもあるのですが、クリックするとどこのサイトもエラーになります。それで未來社に電話で聞いてみたら、出版が3月に遅れるとのことでした。
校正作業ぐらいでしたら、お手伝い出来ると思いますので、ご遠慮なさらずに声を掛けてください。丁度ここ1ヵ月半くらいは「中世合名・合資会社成立史」の再校正作業をやっていましたから、誤記や誤植の発見には勘が働くようになっています。

XXXX