折原浩訳の問題点(124)

こちらも同じ。短い文をこねくり回しています。

(1)止まり→留まり(おそらくかな漢字変換の選択ミス)
(2)「償いないし贖い」どっちも同じ意味なのと、後は「贖い」はキリスト教ではキリストが十字架上の死によって人間の罪を償ったことを言うので、ここで使うのは不可。それにKompensationはおそらくは「補償金」のイメージで、贖宥状を頭に置いている可能性が高いです。
(3)「対置すればよいことになろう。」→単に「対置される」と言っているだけです。本当に余計な脚色が多いです。

原文
Und vor allem bleiben die Sünden einzelne Handlungen, denen andere einzelne Handlungen als Kompensation oder Buße gegenübergestellt werden.

折原訳
とりわけ、およそどんな罪も、個別の行為に止まり、これには償いないし贖いとして、別のやはり個別の行為を対置すればよいことになろう。

丸山訳
特に、この場合は罪というものが個々の行為に留まり、それに対しては他の個々の行為が補償または贖罪として組み合わされるのである。

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