折原浩訳の問題点(35)

もはやほとんど日記化して来ました。今日の部分は大丈夫かと思ったら、やっぱり最後にやらかしてくれました。「専権事項としてなされるほかはない」なんてどこにも原文には書いてありません。折原センセが勝手に脳内で捏造しているとしか思えません。

原文
Aber allerdings ruht jede spezifisch ethische Prophetie, zu deren Legitimation stets ein Gott gehört, der mit Attributen einer großen Erhabenheit über die Welt ausgestattet ist, normalerweise auf einer Rationalisierung auch der Gottesidee in jener Richtung.

折原訳
とはいえ、固有の意味における倫理預言は、いずれも通例、神の理念がやはり世界を越える絶大な威光をそなえた一神という方向に合理化されることを基礎としている。倫理預言が正当化されるためには、どうしてもそうした属性の神が必要で、その専権事項としてなされるほかはないからである。

丸山訳
しかしながらもちろん全ての特殊な倫理的預言は、その預言の正当化には常にある神が必要とされて、そしてその神には現世に対しての偉大なる卓越性が属性として与えられるが、通常の場合はまた神のイメージのそういった方向に向かっての合理化が土台となっているのである。