折原浩訳の問題点(89)

また出ました、Haben=貸方、が分かっていない不適切訳。
しかし、宗教社会学というより、宗教財政学、複式簿記で見た信仰の内訳。(笑)
まあ普通の会社に勤めた経験がない人は複式簿記って言葉で知っているだけで、実務的な借方・貸方(ドイツ語で Soll und Haben)の概念は分かってないでしょうね。(創文社訳もまったくきちんと訳せていません。)

原文
Im übrigen aber ist der positive Charakter der Heilsbewährung und also auch des praktischen Verhaltens, wie schon mehrfach angedeutet, grundsätzlich verschieden vor allem je nach dem Charakter jenes Heilsguts, dessen Haben die Seligkeit verbürgt.

折原訳
ちなみに、救いの確証の積極的性格と、そこに生ずる実践的振舞いの積極的性格も、すでにたびたび示唆してきたとおり 、とりわけ、いかなる性格の救済財所有が至福を保証するのか、その性格の如何に応じて、根本的に異なっている。

丸山訳
しかしその他、救いの確信と、それに基づくまた実際的な行為の積極的な性格は、既に何度も概説した通り、取り分けその貸方[への計上」が至福状態を保証している、救済財の性格によって根本的には様々なのである。

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