今回からタイトルを「宗教社会学」から「宗教ゲマインシャフテン」(ゲマインシャフテンはゲマインシャフトの複数形)に変えました。
結構大変な作業なのですが、毎日のようにとんでもない折原誤訳が見つかるので、それがいい息抜きになっています。(笑)
これで全体の6割程度。なお最初の1/4くらいはまだ全文チェック出来ておらず、今の作業が最後まで行ったら最初に戻ってそちらも訂正します。
日: 2026年4月24日
折原浩訳の問題点(39)
本日の日替わり折原誤訳。(笑)
sich verdichtenは「濃くなる、凝集する」という意味で、ここは主語は「死者の霊の存在(という考え方)」であって、「死者の霊魂が密集して」と訳すのはもう笑っちゃうしかないです。この前の文もtreiben weiterという自動詞を「人を駆り立てる」と他動詞として訳してしまっています。正しくは「先へ進んで行く」です。
原文
Die Vorstellung von einem »Jenseits« ist im Keim mit der Entwicklung der Magie zum Seelenglauben gegeben. Zu einem besonderen Totenreich aber verdichtet sich die Existenz der Totenseelen keineswegs immer.
折原訳
ある種の「彼岸」の観念は、魔術が霊魂信仰へと発展するさいに、萌芽として孕まれる。とはいえ、死者の霊魂が密集して、特別の死者の国で存続する、というふうに考えられるわけではない。
丸山訳
「来世」というイメージは、魔術が霊魂信仰へ発展する場合に萌芽的に発生する。死者の霊魂の存在という考え方はしかしながら、常に特別の死者の国という形に凝集していく訳ではまるでない。