ヴェーバーに限ったことではなく幅広い分野で一種の翻訳革命が起きているような気がします。例えば文学ですが亀山郁夫のドストエフスキー新訳、吉川一義によるプルーストの「失われた時を求めて」の詳細な訳注付きの新訳、あるいは酒井昭伸によるフランク・ハーバートの「デューン」シリーズの新訳。いずれも共通しているのが旧訳が1960年代くらまでのものが多いということです。どう考えてもあの当時の日本人の平均語学力より今の方が上ですし、しかもインターネットでほとんどのことが調べられますので。
はばかりながら、私の出したヴェーバーの2つの論文の翻訳もその新しい翻訳に入るものと思っています。