まあ次から次に出て来ます。(笑)
原文
Der Handwerker speziell hat ferner während der Arbeit wenigstens bei gewissen, in unserem Klima besonders stark stubengebundenen Gewerben — so in den Textilhandwerken, die daher überall besonders stark mit sektenhafter Religiosität durchsetzt sind — Zeit und Möglichkeit zum Grübeln.
折原訳
加えては、とくに職人の場合、労働しながら沈思黙考する時間と可能性に恵まれる。少なくとも、われわれ[北欧]の気候風土のもとで、労働が屋内作業とならざるをえない、いくつかの業種については、しかりであり、ゼクテ的宗教性が、そうした条件にある繊維産業の手工業者に、とくに顕著に浸透したのも、そのためであろう。
丸山訳
更に職人は特別に、その仕事の間に、少なくとも特定の、我々欧州の気候においては多くの場合部屋の中で行わざるをえない 生業[注1]において--繊維職人はまさにそうであり、その者達はそのことによりどこにおいても特別に強く教派的な信仰を作り上げたが--熟考する時間と機会を持っているのである[注2]。
注1:欧州一般の話であり、繊維産業が特にそうだとするならば、寒いから部屋の中で仕事するではなく、基本的に雨が降る可能性があったり強烈な紫外線にさらされる屋外では行えない、という意味。
注2:職人は黙々と仕事をしながら考える時間があるので合理的な信仰になじみやすいと言っている訳だがこじつけにも程がある。黙々と仕事をするなら農民も一緒であり、大体仕事中に考え事などは普通しない。また繊維職人のゼクテ信仰もまったく詭弁である。
この”in unserem Klima”を折原センセは「北欧」と書いています。おそらくは北欧は寒いから部屋の中で仕事する、と解釈したんでしょうが、ここは私が注に書いたようにどちらかといえば雨とか強烈な日差しを避けて、という意味でしかあり得ないです。大体ヘレニズム地域の話をしていてどうして北欧に飛ぶのか。ドイツやイギリスの話だとしても「北欧」ではありません。大体染め物とかは紫外線を避けるために薄暗い室内でやるのを知らないんですかね。私は徳島で藍染めの作業場を見たことがあります。歴史知識もないし、世の中一般の知識にも欠けています。
それから注2はヴェーバー自身への批判。ここは本当にひどいです。