今日は、セレンディピティとはこういうことか、ということを体験しました。
上の写真の右の、加藤房雄さんの「ドイツ世襲財産と帝国主義」を一ヶ月くらい前から少しずつ読んでいたのですが(私はここ数年は10~15冊くらいの本を常に同時に少しずつ読んでいます)、その第三篇「マックス・ヴェーバーのドイツ農業論と世襲財産」の第四章「ヴェーバーの世襲財産論の内容とその意義」のP.153辺りまで読んでいた所、本日書店に行って久し振りに社会学コーナーを眺めていたら、なんとその加藤房雄さんの訳による、ヴェーバーの「ドイツ世襲財産問題の考察-プロイセンを中心に-」の日本語訳を発見したのです!しかも2026年8月20日発売になっていて、フライングゲットです。こういう冗談みたいなことって本当にあるんですね。ちなみにこのヴェーバーの論文は1903年でプロ倫の1年前に書かれております。日本での通俗的ヴェーバー理解だと、精神の病→プロ倫で学者として復活、と思っている方がいらっしゃいますが、事実に反しています。しかし私の「中世商事会社史」「ローマ土地制度史」の日本語訳も、商業出版社が出すにはきついのでオープン翻訳+Amazonでの販売という形にしていますが、それよりもまたある意味マイナーな論文を勁草書房は良く出したなと思います。帯に書いてある「精神論中心から制度論・政策論中心へ!」には拍手を送りたいです。また70代後半というご年齢で貴重な日本語訳を出された加藤房雄さんにも大拍手を送りたいです。こういうのこそ学問です。
先生に取り上げていただいた加藤房雄です。「大拍手」をお送りいただきまことにありがとうございます。光栄に存じます。「制度論」中心へ、と言っても、大塚史学のウェーバー理解を全否定しようするわけではありません。
加藤先生、コメントを有り難うございました。
実は私の訳したヴェーバーの「ローマ土地制度史」を、先生への転送を依頼して勁草書房出版事業部の方に送っています。丁度本日届いた所ですので、聞いてみてください。「ローマ土地制度史」ではその当時のドイツの農地制との比較がかなり意識されていると思いますので、ご笑読いただければ幸いです。
ありがとうございます。本日確かに落手しました。まずは拝受のお礼まで。コメントできればよいのですが。
加藤先生、本日お手紙を拝受しました。「ローマ土地制度史」の日本語訳が少しはお役に立てたようで、訳者としては欣快に堪えません。宿題の2点については、しばらく考えさせてください。
ご指摘のように、「ローマ土地制度史」→「東エルベ・ドイツにおける農業労働者の状態」→「ドイツ世襲財産問題の考察」は一連の研究の流れとして捉えるべきだと思います。