最初の文は、今挙げたような業務の中でいくつかの形態のものは、資本主義に固有で(非常に重要な)ものである、と言っているだけなのに、例によって折原訳は変にこねくりまわして意味不明な訳になっています。
また「有価証券および資本主義企業のゲゼルシャフト結成形態」も「有価証券/資本主義企業のゲゼルシャフト結成形態」と読めてしまうのでまずいです。有価証券によるゲゼルシャフト化(つまり株式会社)と資本主義的ゲゼルシャフト化です。資本主義企業、もそんなことは書いてありません。要するに織物業者が人を集めて機械化を進め、販路を増やして個人事業から会社形態へ発展していく、そいうイメージだと思います。そもそも企業は元々ゲゼルシャフトだから企業のゲゼルシャフト化は矛盾しています。
原文
Von diesen Geschäften sind nun dem modernen okzidentalen Kapitalismus (im Gegensatz zu dem der Antike, des Mittelalters, der ostasiatischen Vergangenheit) eigentümlich gewisse (allerdings höchst wichtige) Formen der Geschäfte, rechtliche sowohl wie ökonomische. So, auf der rechtlichen Seite: die Wertpapier- und kapitalistischen Vergesellschaftungsformen.
折原訳
ところで、こうした業務について、 (古代、中世、および往時の東アジアの資本主義とは異なる) 近代西洋の資本主義に、本来的にそなわった特性は、法的にも経済的にも、そうした業務のある種の (もとよりきわめて重要な) 諸形式にある。法的な側面について見ると、近代西洋の資本主義に特有の形式は、有価証券および資本主義企業のゲゼルシャフト結成形態(フェアゲゼルシャフトゥンクスフォルメン)に求められる。
丸山訳
今挙げたような業務に含まれるものには、近代の西洋においての資本主義(古代、中世、東アジアの過去の資本主義と対比されるものとして)にとっては、固有のものとしての、いくつかの(もちろん非常に重要な)業務の諸形態があるのであり、それは法的にも経済的にもそうである。それ故に、法的な側面では:有価証券[株式]ベースの、そして資本主義的なゲゼルシャフト化形態である。