初期キリスト教徒の社会層

初期のキリスト教徒(使徒言行録に出てくるような)がどういう人達だったかですが、ミークスの本(「 古代都市のキリスト教: パウロ伝道圏の社会学的研究」)に 紹介されているロナルド・ホックの研究(「天幕づくりパウロ – その伝道の社会的考察」)によればパウロが伝道の旅で接触したのは「政府役人、商人、放浪者、病人、書簡配達人、観光客、逃亡奴隷、逃亡者、囚人、競技者、職人、教師、学生」とあります。おそらくこの内容が初期キリスト教徒の信徒層にも近いのではと思います。職人はあくまで一部。ヴェーバーの都市の職人層を中心に信徒を集めたというのは、まったく歴史的事実に反します。そういうちゃんとした職業を持った人より、むしろ当時のボヘミアン達です。そういう人達が共同生活をして終末の訪れを予期しながら暮らしたというのが、歴史的に妥当な実像です。

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