「布置連関」のおかしさ

これも折原語でドイツ語のKonstellationを「布置連関」と訳しています。本人だけならまだしもこれを真似して使っている研究者が多数存在します。しかし、おかしいとは思わないのでしょうか?「布置連関」は言ってみれば「馬から落ちて落馬する」と同じ重言です。「布置」自体に「関連を持った配置」という意味が既に含まれています。例えば囲碁で「布石」と言えば、競技者がある戦略を持って配置する石のことです。誰も「連関布石」とは言いません。更にはユングの心理学でもまったく同じ概念が登場しますが、これの日本語訳は「コンステレーション」とそのままカタカナにするか、「布置」であることを付け加えておきます。

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