ヴェーバーの「ヒンドゥー教と仏教」の日本仏教の分析で、ヴェーバーが浄土真宗とルター派の類似性を指摘していますが、これはヴェーバーが独自で見出したことだと思っていませんか?
このことは既に戦国時代に日本にて初めてキリスト教を布教しようとしたイエズス会の宣教師、有名なフランシスコ・ザビエルやヴァリニャーノによって指摘されていますので、勘違いされませんように。ザビエルは「日本の仏教徒の間で、ルター派の異端に出会った」と故郷への手紙に書いているそうです。また逆に浄土真宗の方でも、ルターを「ドイツの親鸞」(笑)として研究している僧侶がいたようです。
確かに阿弥陀仏への帰依とSola Fide、万人祭司的な還俗型僧侶、僧侶の結婚OKなど、両者はかなり似ています。ヴェーバーはしかし両方とも現世内禁欲を生み出せなかったとばっさり切っていますが。
出典:ルードルフ・オットー「インドの宗教とキリスト教」講談社学術文庫P.26f