折原浩訳の問題点(57)

今日も豊作の折原誤訳。
(1)oder mehr von der unvermeidlichen persönlichen UnvollkommenheitはBefreiungにかかるのをそう訳せていない。
(2)chronisch – acute は当然「慢性-急性」なのをそう訳せていない。
(3)最後のsprituell がどこにも訳されていない。
(4)「いずれかに力点を置いて」は原文に無いし余計な追加。
(5)ここではまた persönlich が「個々人の」で「即人的」が消えている。「即人的不完全性」という超意味不明訳を期待していたんですが。(笑)

原文
Der spezifische Inhalt der »jenseitigen« Erlösung kann mehr die Freiheit von dem physischen oder seelischen oder sozialen Leiden des Erdendaseins bedeuten, oder mehr Befreiung von der sinnlosen Unrast und Vergänglichkeit des Lebens als solchem, oder mehr von der unvermeidlichen persönlichen Unvollkommenheit, werde diese nun mehr als chronische Beflecktheit oder als akute Neigung zur Sünde oder mehr spirituell als Gebanntheit in die dunkle Verworrenheit der irdischen Unwissenheit aufgefaßt.

折原訳
「彼岸における」救済に特有の内容は、地上の生存における身体的・精神的・また社会的な苦難からの解放か、あるいは、生の無意味な慌ただしさや無常性そのものからの解放か、さらにはまた、個々人の避けがたい不完全性か、いずれかに力点を置いて解釈されよう。そして、この不完全性もまた、これはこれで、慢性的な汚染状態、突発的にもろもろの罪に陥る傾向、地上的な無知による暗闇の昏迷状態への呪縛、といった窮境のうち、いずれかに力点を置いて把握されよう。

丸山訳
「来世における」救済の特別な内容は、むしろ「地上においての生存においての肉体的なあるいは心的なあるいは社会的な苦しみからの自由を意味することが出来、あるいはむしろ生の無意味なせわしなさと無常さからの解放であるか、またはむしろ避け難い個々人の不完全さからの解放であるか、そしてその不完全さは、そうなるとむしろ慢性的な穢れ、あるいは急性的な罪への傾き、あるいはむしろ地上においての無知による暗黒の混迷状態へと霊的に縛り付けられていると把握されよう。

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