全面改訳作業がようやく最後のページまで行きました。今後は、まだかなり元訳を残している前半1/3の見直し作業に入ります。なので折原誤訳は今後もまだまだ出てくると思います。
この最後の1割くらいの箇所ですが、(ヴェーバーの元の文章が)はっきりいってとてもひどいです。ユダヤ教、イスラム教、仏教について、偏見と誤解に基づくおかしなことを書き散らしています。そして唐突に最後になって原始キリスト教に戻りますが、そこは聖書に書いてあることをヴェーバー式に書き直しているだけのような箇所で、あまり読む価値を感じません。ともかく最後まで訳してみて分かったのは、この草稿は文字通りの草稿で、とてもそのまま出版出来るレベルのものではない、ということです。「経済と社会」の他の部分、例えば「法」や「支配」と比べても、出来の悪さは歴然としています。くれぐれもこんなものを「教科書」として有り難がって読んだりしないでください。