折原浩訳の問題点(42)

いつものように折原誤訳。おそらくこの人GottheitをGodのhateだとでも思いこんでいるのではないか。die Gottheit milde stimmeは神と穏やかに調和・融和すること。「怒りを鎮める」なんて一言も言っていない。また彼岸のシャンスって何?(シャンスはChanceのフランス語読み)また「英雄禁欲の肝試し」って訳している本人は意味が分かるんですかね?

原文
Aber es hat z.B. in der alten jüdischen Ethik eine große Rolle gespielt und die Annahme, daß Leiden, vor allem auch freiwilliges Leiden, die Gottheit milde stimme und die Jenseitschancen bessere, findet sich unter sehr verschiedenen Motiven, zum Teil vielleicht auch aus den Mutproben der Heldenaskese und der magischen Mortifikationspraxis heraus, entwickelt, in viele Jenseitshoffnungen eingesprengt.

折原訳
しかしそれは、たとえば古代ユダヤ教の倫理において、重要な役割を演じている。苦難、とくに自発的に引き受けられた苦難も、神の怒りを鎮め、彼岸のシャンスを改善する、という想定は、きわめて多種多様な動機に発すると見られるが、一部はおそらく、英雄禁欲の肝試しや魔術的な苦行実践が発端となり、これが発展して数多の彼岸希求のなかに取り込まれたのであろう。

丸山訳
しかしそういった来世把握に関しての反転の首尾一貫した進行は、例えば古代ユダヤ教の倫理では重要な役割を演じており、苦難が、取り分けまた自発的に引き受けた苦難が、神と平穏の内に融和し、そして来世における[救済の]チャンスを改善し、そういったことは非常に異なった諸動機に基づいているが、部分的にはひょっとするとまた英雄が禁欲[的苦行]によってその勇猛さを示すことや、魔術的な苦行の実践から生じて発展したのかもしれず、そういったものが多くの来世希望の中に浸透したのであろう。

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