Orgieを「狂躁道」と訳すの、ググったらヴェーバー関係しか出て来ないので、おそらく日本のヴェーバー学者が作った言葉だと思います。しかし「計画的な救済技法ではない」と言っていて、内容も要するに乱痴気騒ぎのことであり、「道」というのとまったくかけ離れていると思います。しかもわざわざヴェーバーが”der Weg”ではない、と言っている所で…(笑)
また、musikalisch-orchestrischen は音楽と踊りで、ということで、オーケストラではありません。またerzieltenは「服用」ではなく、「引き起こされた」ということです。急性中毒も変。急速に引き起こされた酩酊状態ということ。
しかしこのヴェーバーの定義だと、徳島の阿波踊りも十分 Orgie ですね。(笑)元は死者のための踊り(モラエスの表現)ですが。
原文
Für die Erzeugung der lediglich akuten Ekstase war natürlich nicht die planvolle Heilsmethodik der Weg, sondern ihr dienten vorzüglich die Mittel zur Durchbrechung aller organischen Gehemmtheiten: die Erzeugung akuten toxischen (alkoholischen oder durch Tabak oder andere Gifte erzielten) oder musikalisch-orchestrischen oder erotischen Rausches (oder aller drei Arten zusammen): die Orgie.
折原訳
たんに急性の法悦を生み出す方途としては、当然、計画的な救済技法ではなく、主要にはむしろ、あらゆる身体諸器官の抑圧を取り払う手段が用いられた。すなわち、(アルコール飲料・煙草・その他の有毒物の服用による) 急性中毒、歌唱-器楽演奏、あるいは性的興奮 (のいずれか、あるいはこれら三者の併用) によって陶酔状態を生み出す狂騒道(オルギア)である。
丸山訳
単なる急性のエクスタシー状態を作り出すためには、もちろん十分に計画された救済の方法論がその手段なのではなく、その生成に資するのは主に全ての肉体的な障壁を突破する手段であり:中毒性のものにより(アルコール飲料により、あるいは煙草、またはその他の毒物によって引き起こされた)、あるいは音楽・踊りにより、または性的なものによって、急性の酩酊状態を生み出すことであり(あるいはこの3つを全て一緒に):つまりはいわゆる狂躁儀礼[Orgie]である。